1週間の松葉杖生活を体験して思ったこと 2017夏
あらすじ
戦場でヒザに矢を受けてから約半月、無事退院までこぎつけた我ちゃんだったが、退院後1週間の免荷を言い渡されたのだった!
※免荷・・・体重を一切かけない状態
思ってたよりも大変
我ちゃんいつまでも仕事を放置しているわけにもいかず、松葉杖を使用して都内の自宅から都内の職場までの通勤を1週間体験しました。
おうちから会社までは約5km、バスと電車を駆使して普段なら約30分少しかかります。徒歩区間は駅から会社までの5分で、これくらいなら余裕だろうとタカをくくっていたわけです。
ところがどっこい、手のひらに豆はできるわ買い物した荷物が持てないわで、ラッシュ時間を避けて1時間くらいかけてやっとこ通勤しているありさまです。
免荷の松葉杖はつらい
体重をかけられないということは、歩く時に地面に足をつけることが出来ないわけで、ずっと浮かしたままになります。片足をずっと上げたまま移動するので、ずっと体幹トレーニング状態です。おかげで腹筋と背筋がずっと筋肉痛でした。
足をちょんと付けられるのとそうでないのでは大違いです。
外編
エレベーターが遠い
おっきな駅から電車に乗り換えるわけですが、ホームが長いのでエレベーターがものすごく遠いんです。しょうがないので目の前の階段をゆっくりと登ることになります。当事者になることでバリアフリーの重要さがわかります。
エスカレーターの難易度が高い
できればエスカレーターは使わないほうがよいです。杖を先に載せても足を先に乗せても、タイミングを間違うと転倒につながります。いやほんと。
わりと席を譲ってくれる
ラッシュ時間を避けて通勤する場合乗客はお年寄りが多いわけですが、よく席を譲ってくれるので申し訳ない気持ちになります。白髪ちょんまげの書道家みたいなおじいちゃんが肩をツンツンしてくれたときはびっくりしました。
おうち編
風呂が遠い
お風呂場までは行けますが、ユニットバスなのでシャワーを浴びるだけでも湯船側に移動する必要があります。つまり、体操の平行棒状態をなんとか作り出し、片足のみで湯船の壁を超える必要があるのです。
夜のトイレがしんどい
夜ごそごそ起きてトイレにいくときももちろん松葉杖です。寝起きで筋トレやることを想像してもらえればよいでしょう。
ものを運べない
冷蔵庫で飲み物をコップに入れる→部屋に持って帰る。これだけのことですが、片側だけ松葉杖でほとんどケンケンの状態で運ぶことになります。無理すれば両手に食べ物と飲み物を持ってアクロバティックに運ぶことは出来ますが、消費体力がマッハになります。
片足だけでこれだけ大変なのに、車椅子の人なんかはどれだけ大変なのだろうということを考える切っ掛けとなった1週間でした。
ところで、アンプティサッカーって知ってます?
動きがすごいですね・・
事故などで四肢が不自由な人のためのサッカーで、2020年の競技候補にもなっているそうです。我ちゃん1週間でヘトヘトになってしまったので、杖で走り回れることのすごさが身を持って感じられます。
そんなわけでケガをしてしまったのは反省ですが、貴重な体験ができたので前向きに受け取りたいと思います。